事例ゼロベースで全面的な間接物件費の削減プロジェクトを実施、年間3千万以上のコスト削減に成功

G社(上場・製造・年商1,000億円)
プロジェクトの1次取組対象とした包装資材費の29%、30百万円/年以上の削減に成功
更なる削減を目指し、2次対象を抽出・取組中

背景・課題

  • G社は大手の素材メーカー。技術力・ブランド力・資金力等において大きな優位性をもつ優良企業。業績も堅調に推移していた
  • が、昨今、素材市場の変化や原材料費の高騰等、市場環境が徐々に悪化。収益性維持の観点からも、また、より付加価値の高い事業への進出のための投資原資演出という観点からも、全社を挙げて更なるコストダウンに取り組む方針を打ち出し、各部門が方針に沿って取組を進めていた
  • こうした取組の結果、取組当初は掲げていたコストダウン目標を実現できたものの、思いつく施策はやり尽くした感があり、さらなる削減策を描けずにいた

プロジェクトの目的・ゴール・対象

  • こうした状況を踏まえ、G社では、更なるコストダウンを進めるためには外部パートナーの知見が不可欠と判断。これまでの製造業における豊富な経験・実績から、外部パートナーとしてイコール・パートナーズを起用することを決定。両社の協働による「調達コストの削減プロジェクト」がスタートした
  • プロジェクトの目的は収益力強化と成長投資原資捻出の為の更なるコストダウン、取組対象は自社のプロ領域ではない「間接物件費」に設定した。また、プロジェクトの開始にあたり、これまで「難しい」と考えていた領域や施策も含めてゼロベースで検討する方針を、プロジェクトメンバー間で合意した

取組の概要・手順

  • プロジェクトでは、はじめにG社のこれまでの取組状況を踏まえて取組優先順位を決定。まずは間接物件費のうち、金額ボリュームが比較的大きい一方で、小口分散且つ制約も多いため取組が限定的となんっていた「包装資材費」を当初の取組対象とする方針を決定した
  • 包装資材費の取組に際しては、当初合意した「ゼロベース」の検討方針に則り、これまで取組困難と考えられていたアイテム群も含めて全面的に見直し可能性を検討。仕様やサプライヤ等々の様々な制約を再整理した結果、従来、ほとんど着手していなかったアイテム群の中から取組価値があると考えられる塊の抽出に成功した。また、削減手法についても、サプライヤの選定から発注範囲の絞込、価格以外の条件交渉、代替品への切替等、これまでに実施してこなかった踏み込んだ手法も採用し、削減率の引き上げを図った

プロジェクトの成果

  • プロジェクトの1次取組対象とした包装資材費の29%、30百万円/年以上の削減に成功。更なる削減を目指し、2次対象を抽出・取組中

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